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介護おむつの「漏れ」は、在宅介護の悩みの中でも上位に入るテーマです。漏れるたびに衣類や寝具の洗濯が増え、本人も家族も疲れてしまいます。
実は、漏れの多くは「おむつの質」よりも「選び方と当て方」が原因です。この記事では、漏れる原因と、漏れにくい選び方・使い分けの基本を整理します。
まず知っておきたい:漏れる主な原因4つ
1. サイズが体に合っていない
大きすぎると隙間ができ、小さすぎると吸収体がずれます。ウエストと太ももの付け根(脚ぐり)に隙間がないかを確認しましょう。体重だけでなく、腹囲と腰回りのサイズで選ぶのが基本です。
2. 吸収量が足りていない
「1回分」「3回分」など、製品ごとに吸収量の目安が表示されています。夜間は尿量が増えるため、昼と同じ製品では足りないことがあります。時間帯で製品を使い分けるのが現実的です。
3. 尿とりパッドの当て方がずれている
パッドがよれたり、吸収体の外にはみ出したりすると漏れます。パッドは広げてから、体の中心に合わせて当てるのが基本です。男性の場合は尿の出る位置に合わせてパッドを少し前に寄せるなど、性別による工夫も有効です。
4. 交換のタイミング
吸収量を超えてからの交換では、どんな製品でも漏れます。濡れサイン(お知らせライン)を目安に、飽和する前に交換する習慣をつけましょう。
パンツ型・テープ型・パッドの使い分け
パンツ型(リハビリパンツ)
下着のように自分で上げ下げできるタイプです。トイレに行ける方、自立意欲を保ちたい方に向いています。活動量の多い日中に使いやすい一方、交換のときは脇を破って脱がせる形になります。
テープ型
寝たままの状態でも交換しやすいタイプです。寝たきりや、夜間に家族が交換する場面で活躍します。テープでフィット感を細かく調整できるため、正しく当てれば漏れにくいのが特徴です。
尿とりパッド(併用が基本)
パンツ型・テープ型の内側に当てる吸収パッドです。おむつ本体ごと交換するのではなく、パッドだけを交換できるため、経済的で、洗濯物も減ります。「本体+パッドの2枚重ね」が介護の現場でも基本の形です。
目安として、日中はパンツ型+パッド、夜間はテープ型+夜用パッド(吸収量の多いもの)のように、場面で使い分ける家庭が多くあります。
漏れを減らす実践のコツ
- ギャザーを立てる:脚ぐりの立体ギャザーが内側に倒れていると漏れます。当てるときに指で軽く立て直しましょう。
- 背中側を長めに:寝た姿勢では尿が背中側に流れます。テープ型は背中側をやや長く当てるのがコツです。
- 衣類の締め付けに注意:きついズボンやベルトでおむつが圧迫されると、吸収した尿が押し出されることがあります。
- サンプルで試す:メーカーによって同じサイズ表記でもフィット感が違います。購入前にサンプルを取り寄せ、数種類を試してからまとめ買いしましょう。
費用の面では、自治体によって紙おむつの支給や購入費の助成制度があります。要介護認定を受けている方は、地域包括支援センターや市区町村の窓口で確認してみてください。
漏れと一緒に考えたい「皮膚トラブル」対策
漏れ対策で交換の間隔が長くなると、今度は肌のかぶれ(おむつ皮膚炎)が心配になります。尿や便が肌に触れたままの状態が続くのが原因です。
- 交換のときは、おしりふきで強くこすらず、押さえるように拭く
- 便のときは、ぬるま湯での洗浄が肌への刺激を減らせる
- 新しいパッドを当てる前に、肌をよく乾かす
- 赤みが続く、ただれがあるといった場合は、自己判断で市販薬を続ける前に、医師や訪問看護師に相談する
「漏れないこと」と「肌を守ること」はセットで考えるのが、在宅介護を長く続けるポイントです。
外出時に漏らさない工夫
自宅では安定していても、外出先で漏れると本人も家族も大きなストレスになります。通院やデイサービスの送迎など、外出の予定がある日は次の工夫が役立ちます。
- 出発直前に新しいパッドへ交換しておく
- 外出用に、普段より吸収量の多いパッドを使う
- 着替え一式と汚れ物用の袋を常にセットで持ち歩く
準備があるだけで、「漏れたらどうしよう」という不安は小さくなります。
まとめ:漏れ対策は「サイズ・吸収量・当て方」
- 漏れの原因は、サイズ不一致・吸収量不足・パッドのずれ・交換遅れが中心
- 本体(パンツ型/テープ型)+尿とりパッドの併用が基本
- 日中と夜間で製品を使い分ける
- ギャザーを立てる、背中側を長めに、など当て方の工夫も効果的
- サンプルで試してからまとめ買い。自治体の助成制度も確認を
おむつ選びが合うと、洗濯と交換の負担は目に見えて減ります。困ったときは、ケアマネジャーや福祉用具の専門相談員にも相談してみてください。
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。皮膚トラブルが続く場合や排泄の状態が変わった場合は、医師や看護師にご相談ください。



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